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プロフィール】
NEW ATLANTIS
テキスト書評サイト
グラフィックの作りも素晴らしく、エクセレントなサイトです


鳩山郁子が描くのは、唯一無二の絶対少年世界。

人間も、風景も、画面に書き込まれている小物も、すべてはこの世界を構成するパーツである。

どのページに もキラリとした感覚が満ちあふれていて眩しい。
「アネモネと風速計」(百葉箱に投函された手紙、灯台を修理する渡り鳥のような親子)、「インスレー ター・トゥリー・ストーリー(硝子で飾られたテレグラフ・ポール、楡の森の中のインスレーター・ツリー)がとりわけ素晴らしい。

 
 
 
 
志摩冬青名義で出版されていた作品に近作の「岬でバスを降り
たひと」を収録した本。「岬〜」は死をテーマとしながらも、過剰に重くしすぎることなく描き 上げた秀作。現実に根ざした作品ながら、曖昧な領域に潜むあやしきものに対する視線も忘れていない。初期作品にはいまだ蟲師のような濃密な世界は出現していないが、

線の細い絵にむき出しのままの感性が瑞々しい。
「小景雑帳」の人や想いをスケッチする淡く繊細なテイストが気に入っている。
ダンセイニの魔法が散りばめられた短編集であり、どの作品も美しい。

幻想的な物語や逆にユーモア色が強いものなど、多様な短編を読むことができる一冊。 


古き歌のような響きを持つダンセイニの香り高く優美な文体は絶品。
ファンタジーが注目されている現在、時を経ても輝きが失せることがないダンセイニの本 の復刊が盛んになり、また未翻訳作品の翻訳が進んでいることが喜ばしい。



 


 

   

   
ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア(ハヤカワ文庫)幻想という言葉で片付けるのは何かためらわれるような、いにしえの魔力を持つ物語。

ここで語られたものは、すべて海が見せた幻影だったのか。

この物語の 主役は人間ではなく海であり、そしてキンタナ・ローというマヤの歴史が眠る土地なのだと思わされる。

人を海の中へ誘い込み幻を見せる海が恐ろしく、そして途方もなく美しい



話しの途中で挟まれる、刻々と移り変わる浜辺の風景描写も秀逸。ユカタンという謎めいた土地を舞台にした、素晴らしい幻想
朽ち果てた家で発見された手記に綴られた物語…と古典的な形式を取りつつも、その中に描かれた宇宙的ヴィジョンに驚かされる小説。

特に本書後半の想像力を超えていく描写が凄まじい。

緑色の太陽や強烈な終末など、異常なまでの幻視が描かれる。

また中盤では謎の怪獣との悪夢のような死闘が繰り広げられたりと、一筋縄ではいかない内容となっている。



古さと新しさの入り混じった恐るべき怪作。


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